文月です。
1巻「賢者の石」から書いてきたハリー・ポッターシリーズの読書感想文もこれが最後!
最終巻「ハリー・ポッターと死の秘宝」です。

超大型のネタバレを積極的にしていくスタイルでお届けしますので、未読の方はご注意くださーい!!

☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;
~「ハリー・ポッターと死の秘宝」とっても簡単なあらすじ~

夏休みにプリペット通りに帰ったハリー。
今年が最後のホグワーツだったはずの彼は、今年は学校へ戻る支度ではなく、旅立ちの準備をしていた。
ハリーが宿命と立ち向かうその時がやってきたのだ。

プリペット通りの家からおじ一家を逃がし、彼らの警護をしてくれる不死鳥の騎士団のメンバーに挨拶をして、ハリーは出発の時を待った。
魔法界を世界を救うための、最終決戦が幕を開ける!

☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;


この最終巻で、どれだけ泣いたか分かりません。

恐怖と不和に支配された魔法界の中で摘みあがっていく、死。死。死。
累々と積みあがる悲痛な死に埋もれながら、ただ一人自分の宿命と向き合い、闘いに挑まなくてはならない少年ハリー・ポッター。

しかもその最終ミッションは、自分の命を差し出すこと…。

辛い。辛すぎる。

しかし!!
ハリーの宿命と、彼を護るためにあるいは魔法界を護るために命を捧げた多くの人たちの中で、忘れちゃいけない人がいるのですよ!!

そう!

真っ黒で、闇の魔法に毒され、そして憎まれ者の―

ゲラート・グリンデルヴァルド!!!!

はい、せーの。

そっちかーい!!!!

いやいやいやいや、ちゃんと理由があるから!!
あるから!!

説明するからアバダらないでっ!!

いや、ヴォルデモートがね?
「最強の杖よこせや、このイケメン」ってグリンデルヴァルドのもとを訪れるじゃないですか。
そしてヴォルデモート自身が何よりも恐れる”死”を取引の材料としようとするわけです。

しかししかし、闇の魔法の大先輩グリンデルヴァルド、後輩ヴォルデモートに対しこう答えます。

「殺すがよい、ヴォルデモート。私は死を歓迎する!しかし私の死が、おまえの求めるものをもたらすわけではない……おまえの理解していないことが、なんと多いことか…。」

器が違うな、大先輩!!

実際、ニワトコの杖はダンブルドアが持っているわけですが、どうやらグリンデバルトはそれを教えてはやらなかったようです。

もしかしたら彼は、ヴォルデモートの思想が気にくわず(たぶん気にくわないでしょうねぇ…)、成功の手助けなぞ真っ平ごめんと思ったのかもしれません。

でも、もし、もし、かつての友ダンブルドアの墓を暴かせまいとしたんだとしたら…。

何だか、時を超えてやっと解き放つことのできた”愛”が、ここにも一つあったのかもしれないと思えて燃えますよねっ!!

FBの第2作目、「CRIMES OF GRINDELWALD」でのあのシーンを見ると、もうね、ダンブルドアにね、「大丈夫だよ」って言いたくなるんですよ(泣)

それにひきかえヴォルデモートの中二病感たるや!!!

「俺様は特別だぜー!!」に始まり「不死身とかカッコ良くねぇ!?!?」に走り「特別な俺様の魂を入れるんだからやっぱり特別なものが相応しいぜ!!」というもう…あの…14歳なの?
盗んだバイクで走り出したいギザギザハートの思春期なの??

ジャック船ch...ゲフンゲフン、グリンデルヴァルドパイセン見習って!!!

…ということを踏まえたうえで冷静にヴォルデモート卿の言動や行動を見ていると分かるのですが、彼、のやっていることや考えていることはかなり幼稚ですよね。
やることなすこと無駄に大がかりで陰惨なのでその陰に隠れがちですが、どう見ても幼児の駄々です。

ハリーの夢(?)の中に現れたヴォルデモートの心の姿が、痩せ細った赤子の姿をしているのは象徴的ですよね。

愛情に飢えた赤子が、そのまま年齢だけ重ねてしまっ(て拗れてしまっ)た姿こそがヴォルデモート卿だということなのでしょう。

かといって彼自身が生き方を変えない限りハリーも他の人も彼を救ってはあげられないし、かといって抑圧と暴力だけを与えられて生きてきた母メローピーを、「我が子に愛を与えなかった」と言って責めることなど誰にもできない。
だって、メローピーこそ愛に飢えていて、愛によって培われるはずだった勇気も生きる力も、もとから持っていなかったのだから。

同じ闇の陣営にあっても、最後には我が子の安全だけを求めて戦うことすら放棄した父フォイ(イケメン)や、ドラコのためなら一世一代の閉心術で闇の帝王を欺いて見せた母フォイ、そしてそんな2人に一心に愛され、学友であるハリー、ハーマイオニー、ロンをヴォルデモートに引き渡す(=確実に3人は殺される)ことを恐れてまともに3人の顔を確認できなかったフォイ(そろそろ名前で呼んでやれ)とは、決定的に違うんですよ。

それを思えば結局は、こうなる他なかったのでしょう。
もしも彼が転生するのなら、せめて次は愛情に包まれて健やかに生きてほしいですね。

さて、これ以上中二病の帝王をディスると美しき副官あたりが討伐にやってきそうなので、ハリポタ感想はこのへんで…おっと誰か来たようだ…。

(文月)