文月です。

日生劇場でクリスマスまで上演されております、市村正親さん主演の「スクルージ」観劇して参りました。

ネタバレばっかしますので、閲覧の際はご注意ください♪

もともと原作にあたるディケンズの「クリスマスキャロル」が大好きなので、これは観ないと!!と足を運んだわけですが…。

ええ、もう1幕から号泣が止まりませんでした。
2幕始まる前にスッピンになってましたw

まず市村さんの歌声だけで無条件に感動の涙が出てくる。
70歳ですよ!?あの方!70歳!!!
力に満ちた、美しくて感情溢れる歌声も、中盤で見せる高速フライングも、とてもそんなご年齢には見えない!!
え、何コレ。奇跡??

でも「スクルージ」という人物はちゃんと、偏屈で意地の悪い老人というのが居立ち振る舞いだけでもビッシビッシ伝わってきます。
細かいけれど良いな、と思ったのは、帰宅したスクルージがコートやマフラーを壁のコート掛けに掛けるシーン。
動きそのものはコミカルながら、昔よりも背が縮み、腰も少し曲がりはじめて、以前はジャストサイズだったはずのコート掛けにうまく着物が掛けられなくなっているのが表現されていました。
スクルージに残された時間がもう少なくなってきてしまっている。
だからこそこの夜に、意を決してマーレイが来てくれたのだろうと。
もちろん、導きをくれるクリスマスの精霊たちも。

原作でもミュージカル版でも、スクルージは過去に自分に注がれてきた愛を思い出し、現在もちゃんと想ってくれる人がいることを知り、それに感謝することでだんだんと変わってゆきます。

ミュージカル版でとても興味深かったのは、最初から繰り返し繰り返し彼が歌う「わしは悪くない」という口癖が、スクルージが「やり直したい」「変わりたい」と思いはじめるにつれてだんだんと言わなくなり、未来のクリスマスの精霊が現れる頃にはまったく口にしなくなること。

人間嫌いで冷血な彼の心を溶かし、未来へと導いたのは結局彼にかけられた愛だったのですね…。

本当は感想がいっぱいいっぱい、語りきれないくらいあるのですが、もう感動しすぎて大好きすぎてこれ以上日本語にならないので…っ!
今回はここまでっ!!

もうとにかく、観て!!!!


(文月)