文月です。

渋谷にある天空の劇場にて、「シスターアクト」(天使にラブソングを)を鑑賞してきました!
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高いとこ怖~~~~い!!

と人知れずプルプルしながらロビーに入ると…
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サイン入りポスターがっ!!(≧∇≦)
キャー♡♡石井一孝さんのサインーーー!!(*ノωノ)

物販で公式ペンライトを購入して、いよいよ開演!!

最初からものすごいパワーと熱気です!
映画でもおなじみの冒頭シーン、デロリスのショーも客席はノリノリ♪
オケピから指揮者さんが手拍子の合図を出してくれるので心置きなく手拍子できます。

今回は!!ネタバレ!!!します!!!!(断言)

しかも、だいぶクライマックスに関わるネタバレ、します!!(強調)

これから観るよー!という方、どうぞ閲覧にご注意くださいませ。
 ↓ ↓ ↓


最初にクイーンオブエンジェルス教会にやってきた時のデロリスは、話す言葉のすべてがその世界の中で異質。
彼女と接する修道女たちは最初、とても戸惑っている様子です。
中でも、誰よりも敬虔であり厳格な修道院長はデロリスの存在そのものに穢れと、そして恐怖すら抱いています。

これはだいぶ私的な所感ですが、この修道院長様、ミュージカル版「ノートルダムの鐘」のフロロー大司祭にものすごく近いように見えます。
自らの信じる「正しさ」だけを良いものとし、そこに当てはまらないものを受け入れず嫌う・憎むという姿勢が。
それは誰しもある程度は持っている感覚なのかもしれませんが、真面目すぎるがために、そして自分が長を務める教会で暮らす妹たちを守らなくてはならないという責任感から、その度が過ぎてしまっているような感じ。
(いや、フロローみたいな依存性はないですが)

そしてデロリスもまた、自分と違う世界に生き、自分と違う言語を話す彼女たちを理解できず、受け入れることを拒み、反発します。(同じ言語を話しているのに、価値観が違いすぎて何語喋ってるの??てなるあの感じ。)

しかし劇中で歌を通し修道女たちと打ち解けはじめていたデロリスが、修道院を出ていく時。
彼女の祈りの言葉や話す言葉は修道女たちが理解できる、彼女たちの世界の言葉になっていました。
逆にデロリスも、修道女が自分にかけてくれた言葉の意味をちゃんと理解し、受け止めます。

そしてその理由を見つけた修道院長は、あれほど嫌悪し恐れていたデロリス・ヴァン・カルティエという人間の心に、奇跡が起きたことを知ります。
そして後には、デロリスが妹たち(修道女たち)の心にも奇跡をもたらしたことを知ることになります。

デロリスがやってきたことで始まった修道院長の苦悩、心配。
その末に、人の心に起きた愛の奇跡を目撃した彼女。

だから、「シスターです!」というあの言葉は、まぎれもなく修道院長自身の心の底からの言葉だったと文月は思います。

愛も献身も知らず、自らの野望のために突き進んでいたデロリス。
その結果、恋人には都合が悪いと命を狙われ、誰も匿ってくれない。

そんな彼女が聖歌隊での活動をきっかけに、仲間たちを思いやり、彼女たちの世界を理解したい、少しでも近い目線で、一緒に話したい笑いあいたいと努力し、ついには彼女たちと理解しあえる、共通の世界を持てたこと。
そして何よりも、自分の命をも顧みず仲間を見捨てない選択をするようになったこと。

そんなデロリスを守ろうと、「良い子」なだけだったはずのメアリー・ロバートが勇気を振り絞り、他の修道女たちもまた自らを犠牲にすることさえ厭うまいとしたこと。

デロリスと修道女たちの友情が互いの心に起こした奇跡。
それはまさに、愛の奇跡!!
これを「愛の奇跡」と呼ばずして、何と呼ぶのか!!

そして修道院長もまた、この奇跡によって自らの心に奇跡を起こします。
それがハッキリと分かるのは、事件がすっかり片付いた後の、デロリスと修道院長の二人のシーン。

「いつかあなたにも、それが主のお導きによるものとわかるでしょう。」

修道院長の言葉にデロリスが

「いつかあなたにも、それが人間の結びつきによるものとわかるでしょう。」

と返したとき、修道院長は穏やかな間を置いて、こう返すのです。

「いつか私たちの二人ともが、それがその両方によるものだと分かるでしょう。」

今までの修道院長であれば、「いいえ、主の御心の…!」と言っていたはず。
厳格そうな雰囲気から、穏やかで慈愛に満ちた温かな雰囲気に変わった修道院長が、きっと今後は温かく明るい、人に愛される教会をつくり守っていくだろうことが想像できる、素敵なシーンでした。

そこから先は、シスター・アクトの大見せ場!
シスターたちのSHOW TIME!!

キラキラで、華やかで、ノリノリで、客席まで大盛り上がり!!

特大のハッピーとラブを、これでもかっ!!というほどぎゅ~~~っ!!!と詰め込んだ、最高に幸せな作品でした。

終演後、鏡を見たら泣きすぎてスッピンになってましたw

(文月)