文月です。
Twitterでもフォローさせていただいている、孤島のハルキさんの旗揚げSOS公演「平成ジェネレーション会議」を観劇。
近年稀に見るほど笑ってきました!
もともと雨予報だった日でしたが一滴も雨は降らず、行きも帰りも楽々でした^^
が、そこそこ余裕を持って出たのにまさかの電車を乗り間違えるという…orz
おかげで到着が開演10分前ですよ…。
いや、間に合った分早めに出ていて良かったって話ではあるんですが…。
さて、ではお芝居の感想です(^^)
☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;
☆全体の感想☆
囲み舞台での上演でした。
どこの席で見るかによって、見え方がまったく違う。
どこから観られてもOKなように演出され、どこから観られても良いように役者さんたちが表現している。
これはすごいことですよ!
TwoPiecesでも、いつか囲み舞台をしてみたいと考えているのでとても勉強になりました♪
去年、劇団ぺりどっとさんの公演を拝見して脚本の巧みさは目の当たりにしていたのですが、今回もとても素晴らしかったです。
最初から最後まで容赦なくぶっこまれる破壊力抜群のコメディ、そしてその奥にがっちりと組まれた脚本家さんの「伝えたいこと」。
その「伝えたいこと」が、軽快なコメディに乗って軽やかにスッと心に入ってきて、とても心地よかったです。
☆登場人物のこと☆
♪議長
絵に描いたようなカチンコチンの優等生、所謂「いい子ちゃん」タイプの少年…と思いきや、思いがけない過去が!!!
「過去」があるが故、その過去を悔やんでいるがために自分を縛り、「優等生」として今を生きているその姿が涙を誘いました。
議長…なんて真面目で情が深いんだ…。
書記ちゃんとのふわっふわした絡みが逐一面白かったです。
「知らないから怖い」「知らないから受け入れるのが不安」。なら、知ればいい!
まずはここにいるメンバーから!
という畳みかけがとても迫力があって圧倒されました。
まったくその通り!
いじめだって迫害だって戦争だって、きっと「知らない」ことから始まるんですよ。
知ってみれば話してみれば、大の仲良しにだってなれるかもしれないし、協力関係になれるかもしれないもの。好くも嫌うも、まずは知ってから!ですよね。
♪書記ちゃん
書記という役職ではありますが、実質副議長みたいな役割をしている彼女。
マニュアルよりも効率やその場にふさわしいかどうかを判断し、自分で考えて結論を出すタイプですね。見ていても「頭の回転の速い子なんだな」というのが分かります。
ふわぁ~っとした柔らかくて甘い笑顔としゃべり方をまったく崩さないまま、そこそこ猛毒吐いてくるのがツボでしたw
そしてやはり聡明な彼女、ポケセンのこともちゃんと見抜いていた!!
議長が彼女に信頼を寄せ、要所で意見を求めるのは、帰り際に見せた彼女の優しさにもよるものなのかもしれません。
優しい人はよほどのことがなければ、人を傷つける判断はしませんからね。
♪ポケセン
まずポケモンやりすぎだよ先生www
最初、「お年寄りを2名、クラスの出し物に参加させてほしい」という嘘で生徒たちを試したポケセン。
実は、文月は個人的にここで「うっ…」となりました。
自分の本当の頼みを受けいれてくれるかどうか、それを見るために相手を「試す」というのは、根っこに”信頼していない”があると思うからです。
その考えは、恐らくこの「試し」に対して抵抗感と不信感を表したSAMURAI TRIBE君と同じでしょう。
もちろん、「不登校の子の受け入れ」という極めて個人のプライバシーにかかわる、場合によってはいじめっこ達を動かしてしまいかねない試みですから、事実を隠して慎重に頼む先を見極めなくてはならなかったはずです。
ポケセンのこの「お年寄り」作戦が、生徒たちの見極めという点においてどう作用したかは本編中には描かれていませんが、しかし彼にとっての決死の作戦だったであろうことは想像に難くありません。
とっかかりは「ポケモンで仲良くなったヤツら」だったかもしれませんが、ポケセンはきっと志のある先生だから、教師として子どもが学校に行きたいのに行けないで苦しんでいるのを見過ごせなかったのでしょう。
議論の場においては生徒たちの自由な発言を促し、一緒に考えてくれる良い先生。
子どもたちのために勇気を出して、職員会議で意見を通そうとする強い心を持った先生。
大人はこうありたいですね、本当に。
でも「コ〇すぅ~~」の言い方は本気すぎて怖いぞ、ポケセン。
その時の目も怖かったぞ、ポケセン。
♪ピーチジョン
広報の段階でキャラクター名は出ていたので、実際観るまで一体何なのかと…。
桃太郎のことだったのね(^^;)
で、彼は男の子だから当然女性用下着のメーカーについては疎く、気付かなかった、と。
ぺりどっとさんで熱血教師を演じていらした役者さんが今度は見事に平成っ子な高校1年生を演じていられて、”役者はいろいろな役を演じるもの”だと分かっていてもなんだかビックリしました。
ポケセンにスマホの件で探りを入れるときのSAMURAI TRIBE君とのせめぎ合いや、慌てたりしたときのびょいんびょいんした動きがめちゃくちゃ面白かったです。
また、「REACH JOHN」が何なのかを知った後も、”そのほうが面白いかも”と言って開き直ってしまう楽天的で強いハートがまた魅力的でした。
♪クロマジガール
遊戯王だw
それは遊戯王だよwww
発表が始まるや否や文月も周りのお客さんたちも一斉にツボっていて、「あ、同世代なんだな」という変な仲間意識が芽生えましたw
他のキャラクターに比べ、どちらかというとクールな印象。
ですが「ご老公を受け入れる」くだりで、クールだったのではなく周囲の会話に同調できず、かといって反論できず、という立場だったのかなと感じました。
残念ながら私の席からはあまり表情は見えなかったのですが、それでも少し俯きがちな姿勢やあまり上に上がることのない目線から戸惑いや周囲に対して感じる抵抗感のようなものが見えていて、あのくだりで”ああこれだったのか”と。
きっと優しい子なんだろうなぁと思います。
♪ハッピーイリュージョン
あれですよね!?
あの、言葉には出さないけど、ある年より前の生まれの人なら一発で連想できるあの!!
あれですよね!?(ブルブル)
確かにね!平成の大きな出来事だから!スルーはできないですね!!
ハッピーイリュージョン君ちょいちょい怖いよ!!
何クラス掌握してるのよキミ!ミスターポケベル!!
言うこと聞いてるとめちゃくちゃ怪しいのに、実際行っているのはボランティア活動という。
でもクラス掌握してるんだよね!?
台詞の怪しさを最大限引き出す、役者さんのめっちゃくちゃ”ヤバい”雰囲気。話し方。
マッチしすぎて違和感なくヤバい人なのがもうおかしくておかしくて…。
言葉も雰囲気も逐一ヤバいけれど、本当はいじめに苦しむ仲間たちを助けたいという気持ちを軸に動いている、誰よりも優しくて誰よりも一生懸命な子。
でもクラス掌握してるんだよね!?!?
一見”ヤバそう”な子が実はとても優しい、仲間を助けたくて一生懸命ボランティア活動やポケベル療法に励んでいる子だと分かったのにその彼が最後に純白の法衣着て出てくるのがまたおかしくて…。
なんだかんだ、一番笑わせてくれたのはたぶん彼。
♪SAMURAI TRIBE
メンバーで一番の暴れん坊、サムライトライブ君。(文月は勝手に「サムトラくん」と呼んでいます。)
このメンバーの中で2人いる、「強者」の一人です。
彼の口から出てくる言葉は、つねに「強者の理論」に基づいています。
それはスクールカーストの上位にいる人間ならではの理屈で、弱者の言い分をまったく無視したもの。
彼の言葉には観ていてもイライラさせられるし、「この子大人になったとき大丈夫?」とも思ってしまう(笑)。
でも決して彼に悪意があるわけではなく、自分が進んできた理屈の中で話をしているだけのことなんですよね。
まだまだ高校生、見識が狭いのは当たり前。
「受け入れるのが嫌なのはなぜだろう?」という話以降は積極的に議論に参加し、最後にはライダー映画名物「歴代ライダー大集合」を引き合いに出してアイディアをまとめてくれました!
分かる分かる、平成ライダーVS昭和ライダーとか、平成ライダー大集合とか、とんでもない数の先輩ライダーたちが出てくるもんね!
きっと仮面ライダー好きな子なら、もう少し見識が広がった時には「強者の理屈」をまかり通らせてはいけない!という仮面ライダーシリーズの中のメッセージも受け取れるようになるかな?
サムトラくんには是非ともWを見ていただきたい…!それでエクストリーム回でハッとしてほしい…。
かなり嫌味なところを持ったキャラクターでしたが、単に「嫌なヤツ!」ではなく愛嬌のある子に仕上がっていて、だからこそ最後の「俺、仮面ライダー好きだから」発言がとても自然に感じられました。
「嫌さ」をそのギリギリで止めたキャストさんの凄さに感服です!
♪進撃の一般人
登場した瞬間からの、なんかこう…やったら腰の低い営業さんみたいな感じが面白くて見入ってしまいました。
「えーえーえーえー」が最高に胡散臭くて好きw
彼は結構な割合でインフルちゃんのほうを見ているので、私のいた席からは役者さんの表情がものすごくよく見えまして。
ものすごい小刻みな「うんうん」とか、全力の笑顔とか、驚いたときのぶっとんだリアクションとか、もう面白くて仕方なかったです。
インフルちゃん大好きなのね~♡
本人には届かなかったけど…。
基本的にコメディモードに振り切っていてバタバタ賑やかしている子だったのですが、その分シリアスモードになったときの怒りが光りますね!
「強者の理論」で話をするサムトラくん、インフルちゃんの2名に対し、弱者の意見を発信してくれるのが彼。
彼が怒りのままに発する台詞は、「いじめられる者」だけでなく、「無視される者」「黙らざるを得ない者」の存在に気付かせてくれます。
「強者」には視界にも入らない、だから悪意なく傷つけ苦しめてしまう存在。
本当は、そんな「無視された存在」なんてあってはならないのですが、社会を見ていても存在してしまっているんですよね。悲しいことに。
進撃の一般人くんを演じていらっしゃった役者さんは、ぺりどっとさんでの「スクールカーストですとらくしょん♡」で黒幕・旺次郎くんを演じていられた方~♪
その時の、真っ黒な憎悪に満ちて腕まで怒りで真っ赤に染め上げた姿がイメージに強く残っていたのですが、あの時とはおなじ「怒り」でも怒り方がまるで違うように見えました。
旺次郎くんは個人の過去から来る”肉親への不信感””憎悪””復讐”という長い年月をかけて練り上げられた、深い深い闇の色をした怒りでしたが、進撃の一般人くんはたぶん、この会議までにクラスで見てきたクラスメイトたちの落胆や諦め、自分自身の悔しさと正義感(と表現して良いのかわかりませんが…)を直接言葉に乗せてぶつけたようなかんじ?
だから強い怒りなのは同じかもしれないのですが、何となく、「前向き」な、比較的カラッとした怒りであるように、私には見えたのでした。
♪インフルエンサー
「強者」2人目、インフルちゃん!
サムトラくんと強者としての在り方は少し違うようですが、まぎれもなく強者です。
シリアスシーンで口から出る言葉を聞くかぎり、なんか同調圧力の権化みたい(笑)
日本に蔓延している、強者視点からの「自己責任論」を持ち出すのも彼女ですね。
きっとそれが彼女の生きている世界であり、生き残り戦略なのでしょう。
もちろん彼女に悪気はいんですよ、きっと。
自分が普通にできているから、出来ない人や適応することを拒絶する人の気持ちが分からないだけで…。
悪い子じゃないんですよ、腹黒いけど‥‥。
華より漢ちゃんとの言い争いのときの腹黒さと、予想の斜め上をいく答えが出てきたときの素直さがとても魅力的でした。
♪華より漢
文月は勝手に「マッスルちゃん」と呼んでいます(笑)
面白いキャラクターですよねー!
ごりっごりの喧嘩腰の声からポケセンの話で一気に乙女モードになったときのギャップが…。
そしてポケセン代わりに中央へ出された進撃くんの顔www
女性が喧嘩腰の声を出そうとするとどうしても聞き取りづらい声になってしまいがちだと思うのですが、マッスルちゃんは最初から最後までとても聞き取りやすいお声でした。
聞き取りやすさと、ゴリゴリの喧嘩腰が両立された声!
凄かったですー!!
♪おばちゃんずラブ
必死で自分の百合作品好きを隠そうとして却ってバレるという、ドジっ子の王道を行くおばちゃんずラブちゃん可愛い(笑)
「フレッシュさなだまりゅ!」へのご老公受け入れのくだりをはじめ、いろいろなところで見せる拘りっぷり!!
譲れない拘り部分だけは絶対に譲れないその気持ち、すっごい分かります!
脚本家としても、自分がキャラクターに込めた人格やストーリーに託した思い、イメージした画を変えられてしまうのは悔しいし嫌なものですもんね。
自分が百合好きっ子なのを打明けるシーンの、皆さんの一糸乱れぬ「うん」w
私はちょうどおばちゃんずラブちゃんの背後のブロックにいたので本編中表情はほとんど見られなかったのですが、その時の声がもう、全力で恥じらっていてめちゃくちゃ可愛い!!
「おばちゃん先輩」と呼ばれたときのドスのきいた声とのギャップが最高でした。
機会があれば、舞台でぜひとも表情まで拝見させていただいきたく(*´ω`*)
♪フレッシュさなだまりゅ!
舞台に上がった瞬間に「あれ、袴?」と思ったら、なるほど時代劇をするクラスなんですね。
直前までお稽古していたのかしら(だって履物が違うと足の運び方変わっちゃうし)。
ご老公受け入れのあたりからさなだまりゅちゃんの自己犠牲しがちなところは見えていましたが、その裏側にまさか過去の後悔があったとは…。
いじめられていた友だちに寄り添いきれなかったその後悔については本人も言及していましたが、きっとそれ以前に彼女の性格がもともと、優しくてお人好しなんでしょうね…。
不登校の子を受け入れて…という話の中で彼女が口にした
「昔逃げてしまったから、今度こそ逃げずに手を差し伸べたい」
という気持ち。
健気で責任感の強い、なんて良い子なのか…(´;ω;`)
でも優しすぎる彼女を心底心配して、必要な時には「だめだよ!」と自己犠牲を止めてくれるおばちゃんずラブちゃんがいて良かった!
ラストシーンで披露してくれた殺陣がとても恰好良くて美しくて見入ってしまいました。おまけに低めの綺麗な声をしていて立ち姿がすらっとキレイで、おばちゃんずラブちゃんがファンになっちゃうのも分かるぅ~~!
刀の柄がプリキュアなのが地味に面白いけど!!カッコイイ!!!
ラストの「“イ、マ、カ、ラ、イ、ク、ヨ”!」で泣いてしまいました…(恥)
だって嬉しいじゃないですか、感動するじゃないですか!!
ポケセンが先生たちの中で必死で言葉で闘って、クラス代表のみんなが、不登校の子たちが来てくれることを信じてクラスから有志を募ってお稽古して、それで「今から行くよ」ですよ!!
泣くじゃないですか!(泣)
☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;
というわけで、だいぶ取りこぼしがあるような気がしてならないですが(;´∀`)
孤島のハルキ旗揚げSOS公演「平成ジェネレーション会議」感想でした♡
また次回が楽しみです♪
あ、そうそう。
会場に入ってすぐに主宰さんにお目にかかったのですが、ぺりどっとさんでの印象が強すぎて「こうちょ!?( ゚Д゚)」ってなりました。
すみませんw
いきなり目の前でびっくってしたので「?」と思われたと思いますが…あれは「こうちょ!?( ゚Д゚)」です。
でも最後にちゃんとご挨拶できて(できてたんだろうか)良かったです…。
(文月)
Twitterでもフォローさせていただいている、孤島のハルキさんの旗揚げSOS公演「平成ジェネレーション会議」を観劇。
近年稀に見るほど笑ってきました!
もともと雨予報だった日でしたが一滴も雨は降らず、行きも帰りも楽々でした^^
が、そこそこ余裕を持って出たのにまさかの電車を乗り間違えるという…orz
おかげで到着が開演10分前ですよ…。
いや、間に合った分早めに出ていて良かったって話ではあるんですが…。
さて、ではお芝居の感想です(^^)
☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;
☆全体の感想☆
囲み舞台での上演でした。
どこの席で見るかによって、見え方がまったく違う。
どこから観られてもOKなように演出され、どこから観られても良いように役者さんたちが表現している。
これはすごいことですよ!
TwoPiecesでも、いつか囲み舞台をしてみたいと考えているのでとても勉強になりました♪
去年、劇団ぺりどっとさんの公演を拝見して脚本の巧みさは目の当たりにしていたのですが、今回もとても素晴らしかったです。
最初から最後まで容赦なくぶっこまれる破壊力抜群のコメディ、そしてその奥にがっちりと組まれた脚本家さんの「伝えたいこと」。
その「伝えたいこと」が、軽快なコメディに乗って軽やかにスッと心に入ってきて、とても心地よかったです。
☆登場人物のこと☆
♪議長
絵に描いたようなカチンコチンの優等生、所謂「いい子ちゃん」タイプの少年…と思いきや、思いがけない過去が!!!
「過去」があるが故、その過去を悔やんでいるがために自分を縛り、「優等生」として今を生きているその姿が涙を誘いました。
議長…なんて真面目で情が深いんだ…。
書記ちゃんとのふわっふわした絡みが逐一面白かったです。
「知らないから怖い」「知らないから受け入れるのが不安」。なら、知ればいい!
まずはここにいるメンバーから!
という畳みかけがとても迫力があって圧倒されました。
まったくその通り!
いじめだって迫害だって戦争だって、きっと「知らない」ことから始まるんですよ。
知ってみれば話してみれば、大の仲良しにだってなれるかもしれないし、協力関係になれるかもしれないもの。好くも嫌うも、まずは知ってから!ですよね。
♪書記ちゃん
書記という役職ではありますが、実質副議長みたいな役割をしている彼女。
マニュアルよりも効率やその場にふさわしいかどうかを判断し、自分で考えて結論を出すタイプですね。見ていても「頭の回転の速い子なんだな」というのが分かります。
ふわぁ~っとした柔らかくて甘い笑顔としゃべり方をまったく崩さないまま、そこそこ猛毒吐いてくるのがツボでしたw
そしてやはり聡明な彼女、ポケセンのこともちゃんと見抜いていた!!
議長が彼女に信頼を寄せ、要所で意見を求めるのは、帰り際に見せた彼女の優しさにもよるものなのかもしれません。
優しい人はよほどのことがなければ、人を傷つける判断はしませんからね。
♪ポケセン
まずポケモンやりすぎだよ先生www
最初、「お年寄りを2名、クラスの出し物に参加させてほしい」という嘘で生徒たちを試したポケセン。
実は、文月は個人的にここで「うっ…」となりました。
自分の本当の頼みを受けいれてくれるかどうか、それを見るために相手を「試す」というのは、根っこに”信頼していない”があると思うからです。
その考えは、恐らくこの「試し」に対して抵抗感と不信感を表したSAMURAI TRIBE君と同じでしょう。
もちろん、「不登校の子の受け入れ」という極めて個人のプライバシーにかかわる、場合によってはいじめっこ達を動かしてしまいかねない試みですから、事実を隠して慎重に頼む先を見極めなくてはならなかったはずです。
ポケセンのこの「お年寄り」作戦が、生徒たちの見極めという点においてどう作用したかは本編中には描かれていませんが、しかし彼にとっての決死の作戦だったであろうことは想像に難くありません。
とっかかりは「ポケモンで仲良くなったヤツら」だったかもしれませんが、ポケセンはきっと志のある先生だから、教師として子どもが学校に行きたいのに行けないで苦しんでいるのを見過ごせなかったのでしょう。
議論の場においては生徒たちの自由な発言を促し、一緒に考えてくれる良い先生。
子どもたちのために勇気を出して、職員会議で意見を通そうとする強い心を持った先生。
大人はこうありたいですね、本当に。
でも「コ〇すぅ~~」の言い方は本気すぎて怖いぞ、ポケセン。
その時の目も怖かったぞ、ポケセン。
♪ピーチジョン
広報の段階でキャラクター名は出ていたので、実際観るまで一体何なのかと…。
桃太郎のことだったのね(^^;)
で、彼は男の子だから当然女性用下着のメーカーについては疎く、気付かなかった、と。
ぺりどっとさんで熱血教師を演じていらした役者さんが今度は見事に平成っ子な高校1年生を演じていられて、”役者はいろいろな役を演じるもの”だと分かっていてもなんだかビックリしました。
ポケセンにスマホの件で探りを入れるときのSAMURAI TRIBE君とのせめぎ合いや、慌てたりしたときのびょいんびょいんした動きがめちゃくちゃ面白かったです。
また、「REACH JOHN」が何なのかを知った後も、”そのほうが面白いかも”と言って開き直ってしまう楽天的で強いハートがまた魅力的でした。
♪クロマジガール
遊戯王だw
それは遊戯王だよwww
発表が始まるや否や文月も周りのお客さんたちも一斉にツボっていて、「あ、同世代なんだな」という変な仲間意識が芽生えましたw
他のキャラクターに比べ、どちらかというとクールな印象。
ですが「ご老公を受け入れる」くだりで、クールだったのではなく周囲の会話に同調できず、かといって反論できず、という立場だったのかなと感じました。
残念ながら私の席からはあまり表情は見えなかったのですが、それでも少し俯きがちな姿勢やあまり上に上がることのない目線から戸惑いや周囲に対して感じる抵抗感のようなものが見えていて、あのくだりで”ああこれだったのか”と。
きっと優しい子なんだろうなぁと思います。
♪ハッピーイリュージョン
あれですよね!?
あの、言葉には出さないけど、ある年より前の生まれの人なら一発で連想できるあの!!
あれですよね!?(ブルブル)
確かにね!平成の大きな出来事だから!スルーはできないですね!!
ハッピーイリュージョン君ちょいちょい怖いよ!!
何クラス掌握してるのよキミ!ミスターポケベル!!
言うこと聞いてるとめちゃくちゃ怪しいのに、実際行っているのはボランティア活動という。
でもクラス掌握してるんだよね!?
台詞の怪しさを最大限引き出す、役者さんのめっちゃくちゃ”ヤバい”雰囲気。話し方。
マッチしすぎて違和感なくヤバい人なのがもうおかしくておかしくて…。
言葉も雰囲気も逐一ヤバいけれど、本当はいじめに苦しむ仲間たちを助けたいという気持ちを軸に動いている、誰よりも優しくて誰よりも一生懸命な子。
でもクラス掌握してるんだよね!?!?
一見”ヤバそう”な子が実はとても優しい、仲間を助けたくて一生懸命ボランティア活動やポケベル療法に励んでいる子だと分かったのにその彼が最後に純白の法衣着て出てくるのがまたおかしくて…。
なんだかんだ、一番笑わせてくれたのはたぶん彼。
♪SAMURAI TRIBE
メンバーで一番の暴れん坊、サムライトライブ君。(文月は勝手に「サムトラくん」と呼んでいます。)
このメンバーの中で2人いる、「強者」の一人です。
彼の口から出てくる言葉は、つねに「強者の理論」に基づいています。
それはスクールカーストの上位にいる人間ならではの理屈で、弱者の言い分をまったく無視したもの。
彼の言葉には観ていてもイライラさせられるし、「この子大人になったとき大丈夫?」とも思ってしまう(笑)。
でも決して彼に悪意があるわけではなく、自分が進んできた理屈の中で話をしているだけのことなんですよね。
まだまだ高校生、見識が狭いのは当たり前。
「受け入れるのが嫌なのはなぜだろう?」という話以降は積極的に議論に参加し、最後にはライダー映画名物「歴代ライダー大集合」を引き合いに出してアイディアをまとめてくれました!
分かる分かる、平成ライダーVS昭和ライダーとか、平成ライダー大集合とか、とんでもない数の先輩ライダーたちが出てくるもんね!
きっと仮面ライダー好きな子なら、もう少し見識が広がった時には「強者の理屈」をまかり通らせてはいけない!という仮面ライダーシリーズの中のメッセージも受け取れるようになるかな?
サムトラくんには是非ともWを見ていただきたい…!それでエクストリーム回でハッとしてほしい…。
かなり嫌味なところを持ったキャラクターでしたが、単に「嫌なヤツ!」ではなく愛嬌のある子に仕上がっていて、だからこそ最後の「俺、仮面ライダー好きだから」発言がとても自然に感じられました。
「嫌さ」をそのギリギリで止めたキャストさんの凄さに感服です!
♪進撃の一般人
登場した瞬間からの、なんかこう…やったら腰の低い営業さんみたいな感じが面白くて見入ってしまいました。
「えーえーえーえー」が最高に胡散臭くて好きw
彼は結構な割合でインフルちゃんのほうを見ているので、私のいた席からは役者さんの表情がものすごくよく見えまして。
ものすごい小刻みな「うんうん」とか、全力の笑顔とか、驚いたときのぶっとんだリアクションとか、もう面白くて仕方なかったです。
インフルちゃん大好きなのね~♡
本人には届かなかったけど…。
基本的にコメディモードに振り切っていてバタバタ賑やかしている子だったのですが、その分シリアスモードになったときの怒りが光りますね!
「強者の理論」で話をするサムトラくん、インフルちゃんの2名に対し、弱者の意見を発信してくれるのが彼。
彼が怒りのままに発する台詞は、「いじめられる者」だけでなく、「無視される者」「黙らざるを得ない者」の存在に気付かせてくれます。
「強者」には視界にも入らない、だから悪意なく傷つけ苦しめてしまう存在。
本当は、そんな「無視された存在」なんてあってはならないのですが、社会を見ていても存在してしまっているんですよね。悲しいことに。
進撃の一般人くんを演じていらっしゃった役者さんは、ぺりどっとさんでの「スクールカーストですとらくしょん♡」で黒幕・旺次郎くんを演じていられた方~♪
その時の、真っ黒な憎悪に満ちて腕まで怒りで真っ赤に染め上げた姿がイメージに強く残っていたのですが、あの時とはおなじ「怒り」でも怒り方がまるで違うように見えました。
旺次郎くんは個人の過去から来る”肉親への不信感””憎悪””復讐”という長い年月をかけて練り上げられた、深い深い闇の色をした怒りでしたが、進撃の一般人くんはたぶん、この会議までにクラスで見てきたクラスメイトたちの落胆や諦め、自分自身の悔しさと正義感(と表現して良いのかわかりませんが…)を直接言葉に乗せてぶつけたようなかんじ?
だから強い怒りなのは同じかもしれないのですが、何となく、「前向き」な、比較的カラッとした怒りであるように、私には見えたのでした。
♪インフルエンサー
「強者」2人目、インフルちゃん!
サムトラくんと強者としての在り方は少し違うようですが、まぎれもなく強者です。
シリアスシーンで口から出る言葉を聞くかぎり、なんか同調圧力の権化みたい(笑)
日本に蔓延している、強者視点からの「自己責任論」を持ち出すのも彼女ですね。
きっとそれが彼女の生きている世界であり、生き残り戦略なのでしょう。
もちろん彼女に悪気はいんですよ、きっと。
自分が普通にできているから、出来ない人や適応することを拒絶する人の気持ちが分からないだけで…。
悪い子じゃないんですよ、腹黒いけど‥‥。
華より漢ちゃんとの言い争いのときの腹黒さと、予想の斜め上をいく答えが出てきたときの素直さがとても魅力的でした。
♪華より漢
文月は勝手に「マッスルちゃん」と呼んでいます(笑)
面白いキャラクターですよねー!
ごりっごりの喧嘩腰の声からポケセンの話で一気に乙女モードになったときのギャップが…。
そしてポケセン代わりに中央へ出された進撃くんの顔www
女性が喧嘩腰の声を出そうとするとどうしても聞き取りづらい声になってしまいがちだと思うのですが、マッスルちゃんは最初から最後までとても聞き取りやすいお声でした。
聞き取りやすさと、ゴリゴリの喧嘩腰が両立された声!
凄かったですー!!
♪おばちゃんずラブ
必死で自分の百合作品好きを隠そうとして却ってバレるという、ドジっ子の王道を行くおばちゃんずラブちゃん可愛い(笑)
「フレッシュさなだまりゅ!」へのご老公受け入れのくだりをはじめ、いろいろなところで見せる拘りっぷり!!
譲れない拘り部分だけは絶対に譲れないその気持ち、すっごい分かります!
脚本家としても、自分がキャラクターに込めた人格やストーリーに託した思い、イメージした画を変えられてしまうのは悔しいし嫌なものですもんね。
自分が百合好きっ子なのを打明けるシーンの、皆さんの一糸乱れぬ「うん」w
私はちょうどおばちゃんずラブちゃんの背後のブロックにいたので本編中表情はほとんど見られなかったのですが、その時の声がもう、全力で恥じらっていてめちゃくちゃ可愛い!!
「おばちゃん先輩」と呼ばれたときのドスのきいた声とのギャップが最高でした。
機会があれば、舞台でぜひとも表情まで拝見させていただいきたく(*´ω`*)
♪フレッシュさなだまりゅ!
舞台に上がった瞬間に「あれ、袴?」と思ったら、なるほど時代劇をするクラスなんですね。
直前までお稽古していたのかしら(だって履物が違うと足の運び方変わっちゃうし)。
ご老公受け入れのあたりからさなだまりゅちゃんの自己犠牲しがちなところは見えていましたが、その裏側にまさか過去の後悔があったとは…。
いじめられていた友だちに寄り添いきれなかったその後悔については本人も言及していましたが、きっとそれ以前に彼女の性格がもともと、優しくてお人好しなんでしょうね…。
不登校の子を受け入れて…という話の中で彼女が口にした
「昔逃げてしまったから、今度こそ逃げずに手を差し伸べたい」
という気持ち。
健気で責任感の強い、なんて良い子なのか…(´;ω;`)
でも優しすぎる彼女を心底心配して、必要な時には「だめだよ!」と自己犠牲を止めてくれるおばちゃんずラブちゃんがいて良かった!
ラストシーンで披露してくれた殺陣がとても恰好良くて美しくて見入ってしまいました。おまけに低めの綺麗な声をしていて立ち姿がすらっとキレイで、おばちゃんずラブちゃんがファンになっちゃうのも分かるぅ~~!
刀の柄がプリキュアなのが地味に面白いけど!!カッコイイ!!!
ラストの「“イ、マ、カ、ラ、イ、ク、ヨ”!」で泣いてしまいました…(恥)
だって嬉しいじゃないですか、感動するじゃないですか!!
ポケセンが先生たちの中で必死で言葉で闘って、クラス代表のみんなが、不登校の子たちが来てくれることを信じてクラスから有志を募ってお稽古して、それで「今から行くよ」ですよ!!
泣くじゃないですか!(泣)
☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;
というわけで、だいぶ取りこぼしがあるような気がしてならないですが(;´∀`)
孤島のハルキ旗揚げSOS公演「平成ジェネレーション会議」感想でした♡
また次回が楽しみです♪
あ、そうそう。
会場に入ってすぐに主宰さんにお目にかかったのですが、ぺりどっとさんでの印象が強すぎて「こうちょ!?( ゚Д゚)」ってなりました。
すみませんw
いきなり目の前でびっくってしたので「?」と思われたと思いますが…あれは「こうちょ!?( ゚Д゚)」です。
でも最後にちゃんとご挨拶できて(できてたんだろうか)良かったです…。
(文月)