文月です。

タイトルで「何を5年遡ったか」と思った方、立派なDヲタですね。
友だちになりましょう。

さて、「HAPPINESS=幸せ はここにある」、といえば!
そうです。メーテルリンクの戯曲「青い鳥」です。
小説文ではなく台本の形になっているので、頭の中にステージを描いて映像をイメージしながら読むことになるのですが、まるで魔法仕掛けのおもちゃ箱がどんどん展開していくような、幻想的で美しい舞台が目に浮かぶようでした。

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「青い鳥」あらすじ

クリスマスの前の晩のこと。
サンタクロースさえ素通りしそうな質素な木こりの家の子どもたちチルチルとミチルのもとに、
魔法使いのおばあさんがやってくる。
そして二人に「幸せの青い鳥」を取ってきて、娘の病気を治してほしいと頼む。

おばあさんから魔法の帽子を預かり青い鳥探しの旅へと出た二人は、はたして無事青い鳥を捕まえ
家に帰ることができるのだろうか?

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はい、あらすじだけ書くとあれですね。
「あ、結果家に青い鳥がいてよかったねってやつね。」
で終わりそうですね。

ところがどっこい、この「青い鳥」、あらすじでは語られないことがたくさんありました。
まず、旅に出るのチルチルとミチルだけじゃありません

出発前におばあさんから渡された帽子のダイヤを回すと、家の中にある様々な「物」の精たちが
現れます。

光に水、火にパン(!?)、そして飼い犬のチロー、飼い猫のチレットの精まで飛び出してチルチルとミチルに語り掛けてきます。

で、全員旅について来ます。もう大所帯です。

そのメンバーも、どうしてそうなったのかクセがすごいのばっかり…。
味方のふりをした敵もいれば、サポートする気がまったくない者、頑張っているけれど空回りしてしまう者…。

そんなクセの強い一団を引き連れたチルチルとミチルは、死者の国や夜の国など様々な世界をめぐって青い鳥を探します。
しかしよく知られているとおりどこにも本物の青い鳥はいません。
青い色をした鳥を捕まえても、その世界から外へ出るや否や死んでしまったり、変色してしまったりします。

このことが意味することは、最後の章、つまりチルチルとミチルが自分たちの家にいる青い鳥を見つけるくだりで分かります。

書いてしまいたいところですが、それはぜひ、最後まで読んで感じてみてください。

文月は最後の章を読んで、きっと「青い鳥」をめぐる旅は「幸せ」の本質を知るための成長の旅だったのだろうと感じました。
チルチルとミチルが成長したから、身近な幸せとその価値に気付くことができたのだと思います。

意味深な幕引きもとても印象的でした♪


(文月)